古くなった浴室は機器が故障していなくても、使いづらかったり滑りやすかったりして不便ですよね。最近では浴室も色々な新しい機能が出てきていて、リラックスしてバスタイムを過ごせる浴槽やユニットバスが選べるようになっています。ただ、浴室リフォームをしたいと考えていても、かかる費用が心配という方も多いのではないでしょうか。そこで浴室リフォームにかかる費用や費用を抑えるポイント、リフォーム前に注意したいことについて詳しくご紹介します。
浴室リフォームの費用相場
浴室リフォームの費用相場は、60万円~です。ただ、リフォームの内容によっては100万円以上かかることもあります。基本的にリフォームにかかる費用には以下のものが含まれますので、詳しく見ていきましょう。
内容 | 注意点 | |
撤去工事の費用 | 古い浴室の解体作業 | 処分費用とは別になっていることもある |
撤去した浴槽等の処分費用 | 取り外した浴槽や設備を処分する | 自治体の回収依頼は不可 |
新規浴槽等の費用 | 浴槽やシステムバスの購入費用 | メーカーやグレード、大きさによって異なる |
新規浴槽・ユニットバスの組み立て設置の費用 | 設置に関わる費用 | 付帯工事に含まれることもある |
人件費 | リフォーム工事に関わる人手 | リフォーム会社によって異なる |
付帯工事 | 給排水管工事、電気やガス工事、内装工事 | リフォーム会社によって内容は異なる |
その他の費用 | 消費税や保険料などの諸経費 | リフォーム会社によって異なる |
リフォーム会社によってリフォーム料金の設定は異なります。費用が安いからといって安心するのではなく内容をよく確認するようにしましょう。
浴室リフォームでよくある疑問について
浴室リフォームをする場合、考えたいのは費用だけではありません。今の浴室からどうリフォームをしたいのか、また今の浴室で不便な点や改善したい点は何かを把握しておかないと思った以上に費用がかかってしまうことにもなりかねません。まずは浴室リフォームでよくある疑問から「どうリフォームすればいいのか」を見ていきましょう。
浴室リフォームはいつするのがベスト?
浴室リフォームは設置から15年~20年が経過したら検討することをおすすめします。ガスや電気の機器が故障したことをきっかけにリフォームを考えるという方も多いのですが、その場合早く工事をする必要があるため業者を比較検討してリフォームの内容をじっくり検討するという余裕がなくなってしまいます。また築30年を超えてからのリフォームの場合、土台が破損していて工事費用が思った以上にかかってしまう可能性もあります。
浴室リフォームは何を優先したらいい?
限られた予算内で浴室リフォームをする場合、優先順位を考えることが大切です。機器の不具合の場合は、新しくするだけで電気やガス、水道代の節約になります。また老後を考えてのリフォームの場合、滑りにくい床にする、手すりをつける、介護がしやすいよう段差をなくすといったリフォームが必要です。また湿気が多い場所なので、カビの発生を防ぐことや掃除がしやすい材質を選ぶことも考えましょう。その上で優先順位を決めることをおすすめします。
浴室リフォームの工期はどれぐらい?
浴室の広さや工事の内容にもよりますが、短くても2日、長くて7日程度は工事にかかります。新築の場合は1日の工事ですが、リフォームの場合は古い浴槽やユニットバスの取り外しがあるためです。また下地に問題がある場合は、修繕工事がさらに追加になります。工事の間は浴室が使えないことに加え、水が使えない時間帯も発生します。リフォームの工事中のことも考えてリフォームの実施日程を組むようにしましょう。
浴室はメーカーで選んだ方がいい?
リフォームの費用を左右するのが浴槽やユニットバスの価格です。メーカーによってグレードや設備内容はそれぞれ特色がありますが、基本的な機能にそれほど大きな差はありません。設備の使い勝手が多少違う程度の差なので、実際にショールームで現物を見てから決めることをおすすめします。また特にメーカーにこだわりがない場合は、リフォーム会社が取り扱っているメーカーでリフォームするのがおすすめです。直接仕入れることで一般の流通価格より安価となっているため、リフォーム費用を抑えることになります。逆にリフォーム会社で取り扱っていないメーカーを仕入れてもらう場合は、割高になることに注意が必要です。
浴室リフォームの方法とそれぞれの費用の違い
浴室のリフォームには、大きく分けて3つの工事方法があります。それぞれ費用が変わってきますので、詳しく見ていきましょう。
ユニットバスからユニットバス
古いユニットバスを取り外し、新しくユニットバスを設置する場合、リフォーム費用の相場は55万円~です。ユニットバスは設備が一体化しているため、設置に時間がかからず工期も比較的短いメリットがあります。ただ、サイズを変更したい場合は浴室自体を拡張する必要があるため、費用も工期も変わります。
在来浴室からユニットバス
浴室と浴槽が別々に設置されている在来浴室から、ユニットバスにリフォームする場合、費用の相場は75万円~です。在来浴室とは在来工法で作られた浴室のことで、自由度は高いものの古い浴室だと底冷えがするといったデメリットがあります。ユニットバスにリフォームする場合、下地の補修の必要があるとその分費用がかかり、工期も延びます。
在来浴室のまま
在来浴室のままリフォームする場合、浴槽のグレードによっては費用を安く抑えることができ、費用相場は45万円~となっています。ユニットバスは一体化しているため工期が短いといったメリットがありますが、規格が決まっているため希望する大きさの浴槽がないことがあります。在来浴室なら浴槽や浴室のデザインが自由に決められます。ただし床や壁の材質にこだわればそれだけ費用もかかります。
浴室リフォームでできること
浴室リフォームでは、単に設備を新しくするだけでなくオプションを取り入れることでより使いやすい浴室にすることが可能です。そこでリフォームでどういったことが可能なのかを詳しく見ていきましょう。
追い焚き機能
一度入れたお風呂のお湯を温めることができる追い焚き機能は、リフォームのタイミングで追加したい機能です。給湯器の新たな設置が必要となるため、かかる費用に注意が必要です。
浴室暖房乾燥機
浴室に暖房を設置し、入浴前に浴室内を暖めておける機能です。切り替えで乾燥機能を使うこともできるようになっています。追い焚き機能と同じく給湯器や熱源機器を新たに設置する必要があります。
残り湯利用機能
浴槽の残り湯を洗濯に利用するための排水管を設置するリフォームです。通常は洗濯機にホースをつなぐ方法がありますが、使用している間は浴室が使えないデメリットがあります。排水管は壁を通して設置するため、使い勝手がよくなります。
TVモニターやスピーカーの設置
入浴中にもテレビや音楽を楽しみたいという場合にはモニターやスピーカーを設置するリフォームがおすすめです。電気の配線工事があるため、リフォームのタイミングでの設置がおすすめです。
ジェットバス・ミストシャワー・サウナ機能
泡でマッサージができるジェットバスや、リラックス効果のあるミストシャワーやサウナ機能も人気のあるオプションです。浴槽の素材によっては設置ができないことがあります。またミストシャワーはシャワーヘッドの交換だけでできる商品もあります。
手すりの設置
入浴時の事故を防ぐために、リフォームのタイミングで手すりをつけることも考えておきましょう。浴槽内で滑らないよう握り棒を設置するのもおすすめです。
浴室リフォームの費用を抑えるポイント
浴室リフォームは、工夫次第で費用を抑えることが可能です。どういったポイントに注意するべきなのか詳しくご紹介します。
グレードにこだわらない
ユニットバスの場合、基本的な機能はメーカーや商品でそれほど差はありませんが、使用されている材質のグレードで大きく費用が変わります。多く普及しているグレードなら比較的安くリフォームが可能です。
浴槽のサイズは標準を選ぶ
浴室のリフォームでは、浴槽の大きさで価格が変わります。標準サイズなら価格も安くなります。浴槽のサイズにこだわりたいなら、他の部分で費用を抑えることを考えてみましょう。
オプションを追加するより標準で設置されているタイプを選ぶ
あとからオプションを加えると費用が割高になってしまいます。標準で備え付けられている機能付きのものを選ぶことで費用を抑えられます。色々なメーカーの商品を比較検討してみましょう。
浴室リフォームで注意したいこと
浴室リフォームをしたものの、あとになって「失敗した」となってしまうこともあります。事前にチェックしたいことを見ていきましょう。
掃除やメンテナンスのことも考えておく
汚れが目立ちやすい色の場合、小まめに掃除するようになるメリットもありますがなかなか手が回らずストレスになることがあります。汚れが付きにくい素材のものを選びましょう。またジェットバスやTVモニターといったオプションは故障した場合のメンテナンスのことも確認しておくことが大切です。
広い浴室のデメリットも知っておく
家族が使いやすい浴室として広いユニットバスにしたものの、冬は寒いといったこともあります。最適な広さを事前に考えておくことも必要です。
マンションの場合設置できるユニットバスが限られていることがある
マンションで浴室リフォームをする場合、設置できる空間が限られているためサイズ変更ができないことがあります。工事方法によっては可能な場合もあるので、事前に確認しておきましょう。
追加工事のことも考えておく
新築と違い、リフォームの場合は工事が始まってから下地の破損やカビ、シロアリが発生していたといった問題が出てくることがあります。追加工事は必要になると考えておくことが大切です。またリフォーム会社とも追加工事が発生した場合の対応について事前に確認しておきましょう。
浴室リフォームで利用できる補助金
リフォームの内容によっては100万円近くかかることも多い浴室リフォームですが、工事の内容によっては国や自治体の補助金を利用できる可能性があります。リフォームをする前に、どういった目的でリフォームするのかを考え、補助金が利用できるかどうか確認してみることをおすすめします。浴室リフォームで利用できる補助金の対象となる工事には現時点で以下の3つがあります。これらの補助金の申請はリフォームを実施する業者がする必要があるため、リフォームの前に業者に確認しておくようにしましょう。
バリアフリー・介護
介護を目的としたリフォームや老後に備えてバリアフリーに対応した浴室にする場合、介護保険や自治体の補助金が利用できる可能性があります。手すりの設置といった小さな工事も対象になるので確認しておきましょう。
断熱
断熱材を使ったリフォームの場合、補助金の対象となる可能性があります。また窓の断熱、蓄熱設備の設置も対象となっていることがあります。
エコ
断熱性能を向上させることで、エネルギーを消費しないようにする省エネを目的としたリフォームも補助金の対象となる可能性があります。リフォームの内容だけでなく施工する業者が指定されていることもあります。
まとめ
浴室リフォームは、古くなった設備を一新するだけでなく快適な空間作りのためにも必要な工事です。ただ、多彩な機能が付いた商品が増えているものの、選び方によってはリフォームの費用がかさんでしまうこともあります。どのようなリフォームをしたらいいのか分からない、とお悩みでしたら、ぜひ一度ツイテルホームにご相談ください。豊富な施工実績から、お客様のご希望やご予算に合わせ、最適なリフォームプランをご提案させていただきます。