ユニットバスは定期的なリフォームが必要です。しかし、「交換費用に幅があって相場がわからない」と悩んでいる方もいるでしょう。
ユニットバスは、ユニットバス同士の交換とユニットバス以外の浴槽からの交換では費用相場が異なります。
今回は、ユニットバスの交換費用の相場や交換方法、安く交換を済ませる方法などをご紹介します。
ユニットバスの交換を検討している方は参考にしてください。
ユニットバスの交換費用の相場はどのくらい?
はじめに、ユニットバスの交換にかかる費用の相場について解説します。
弊社では、LIXILキレイユ1216/タイルユニットバスEタイプのリフォーム費用は55.8万円(税込)です。
商品代25.8万円に、工事費用が30万円となります。
ただし、交換費用は工事内容や交換する製品のグレードによっても変わるので、どうしても幅があります。
希望する工事に近い費用の相場を参考にしてください。
※時期により上記の金額は変動いたします。
ユニットバスからユニットバスへの交換費用相場
ユニットバスとは、壁・天井・床・浴槽が一体化している浴室の総称です。
交換する場合は浴槽や天井、壁など浴室丸ごと交換となるのが一般的です。
ユニットバスはすでに工場で部品がすべて作られています。現場ではそれを組み立てれば工事完了です。
そのため、ユニットバスからユニットバスへの交換が最も費用がかからず45万~100万円程度です。
工期も4~5日と短期間なので、工賃も抑えられます。
ただし、浴槽を広くしたいなど構造を変える場合は、もう少し工期がかかり費用も高くなるでしょう。
洗面所やトイレといった水まわりをまとめてリフォームすると、交換費用を安くしてくれる業者も多いです。
従来工法からユニットバスへの交換費用相場
従来工法とは、各家に合わせてオーダーメイドで作る浴室の総称です。
1970年代までは浴槽といえば従来工法でした。
従来工法からユニットバスへの交換は、一旦従来工法で作られた設備を全て壊して撤去し、ユニットバスが組立てられるようにしなければなりません。
そのため、従来工法からユニットバスへの交換は、費用と工期が長めにかかります。
費用は65万~120万円前後が相場です。
ユニットバスからユニットバスへの交換に比べると資材の廃棄費用や撤去費用も割高になりがちです。
工期は5日~7日程度かかるでしょう。
ユニットバスでもグレードによって交換費用は異なる
ユニットバスにもたくさんの種類があります。多機能で新しい製品ほど値段は高めです。
一般的なグレードのユニットバスの交換費用が50万円~60万前後なのに対して、ハイグレードなユニットバスは100万円前後かかります。
また、ユニットバスと同時に給湯器も交換しなければならない場合も、交換費用が高くなりがちです。
多機能のユニットバスの給湯器は、従来のものでは対応できない場合があります。
ユニットバスの性能などはカタログを見ただけでは分かりにくいので、可能ならばショールームにも足を運んでみましょう。
実際に機能や壁、床の材質を見れば、どの製品がいいのか見当がつきやすいです。
ユニットバス交換で費用が高額になる例
ユニットバス交換で費用が高額になる事例には、以下のようなものがあります。
- ユニットバスのグレードを上げた
- 浴室の広さを拡張、もしくは縮小した
- 浴室の位置を変えた
従来工法からユニットバスへの交換であっても、浴室の位置や大きさを変えなければ100万円台前半で交換が可能です。
しかし、浴室の広さを変える場合や浴室そのものの位置を変える場合、配管工事なども加わるので費用が200万円を超えるケースもあるでしょう。
浴室の広さを変える工事は、介護リフォームなどによくあります。
介助者と一緒に入浴したり介護用のイスや手すりを設置したりする必要があるためです。
なお、介護目的のためのリフォームは、条件に当てはまっていれば介護保険でリフォーム費用をまかなえるので、ケアマネージャーに相談してみましょう。
ユニットバス交換の費用を抑える方法を解説
ユニットバスは経年劣化していくため、どうしても交換は避けられません。
「できる限り費用を抑えて交換したい」と考える方も多いでしょう。
ここでは、ユニットバスの交換費用を抑えるポイントや方法を解説します。実践できそうなものは参考にしてください。
相見積もりを利用する
相見積もりとは、複数の業者に見積もりを依頼して内容を比較する作業です。
リフォーム工事の業者選びは相見積もりが一般的であり、「ぜひ、相見積もりをご利用ください」と推奨している業者も多いので、遠慮なく見積もりを出してもらいましょう。
相見積もりを利用すれば、リフォーム工事費用の地域相場がわかります。
全国平均と比べて大きな差があることは少ないですが、若干割高、若干割安といった場合もあります。また、価格交渉の武器にも利用できます。
このほか、見積もりには業者の特徴も出やすいです。内容がわかりやすく費用が明確な見積書を作成する業者は信用できます。
一方で、内容が曖昧で費用の追加が前提の業者は、後から費用面でトラブルになるかもしれません。そのため、なるべく利用を控えたほうが良いでしょう。
機能をシンプルな商品・型落ち品を利用する
追い焚き機能やシャワー、浴室乾燥機といった基本的な機能だけのユニットバスは価格もお手頃です。
ミスト機能やサウナ機能などは特に必要ない場合は、できるだけシンプルな機能だけの製品を選びましょう。
また、ユニットバスは定期的に新製品が発売されます。
同じ製品の旧型は「型落ち品」となって値段が下がるので、それを利用するのもいいでしょう。
1~2世代前の製品なら、機能にそれほどの差はありません。
ただし、いつでも型落ち品があるわけではないので、業者に「型落ち品が利用できるなら、利用したい」と伝えておくといいでしょう。
価格にこだわるあまり、必要な機能をあきらめてしまうと不満が残る可能性があります。
また、値段が高い製品のほうが耐久度は高めです。
家が建っている環境が原因でユニットバスの劣化が早い場合は、ある程度費用をかけたほうが長持ちするケースもあるでしょう。
ユニットバスのサイズを変えずに交換だけにする
ユニットバスのサイズを変えずに交換すれば、従来工法からユニットバスへの交換であっても余計な工事をしなくて済むので、工事費用を抑えられます。
なお、従来工法からユニットバスへ変更する場合、浴室そのものの広さは変えなくても、浴槽の大きさを広げられます。
浴室を広くする予算の余裕はないけど、浴槽だけでも広くしたい場合は、業者に相談してみるといいでしょう。
また、親から受け継いだ空き家をリフォームして、都心から地方へ移り住む場合は、自治体や国から補助金が出る場合もあります。
このほか、浴室の断熱性をあげたい場合は、エコリフォームとして補助金が出る自治体もあるでしょう。
このように、自治体や国の補助金を利用すれば、予算の不足を補えるので業者にも相談してみてください。
実績が豊富なリフォーム専門会社に依頼する
ユニットバスの交換は、いろいろな業者が行なっています。
できるだけ費用を抑えたい場合は、実績が豊富なリフォーム会社に相談してみましょう。
リフォーム専門会社は、さまざまな実績がある分、イレギュラーな要求にも柔軟に対応してくれます。
予算は厳しいけれど何とか対応して欲しい場合なども、まずは相談してみてください。
型落ち品を使いたいといった要求にも応えてくれます。ただし、どのような要求も必ず通るとは限りません。
予算に不足が出た場合は、リフォームローンを組むなども検討しましょう。
まとめ
今回は、ユニットバスの交換費用について解説しました。
ユニットバスからユニットバスの交換は100万円以内で行えるケースが多いですが、従来工法からユニットバスへ交換すると、100万円を超える場合もあります。
また、浴槽の大きさを変えたり位置を移動させたりすると、費用が余計にかかります。
使える補助金なども入念に調べたうえで、ユニットバスの交換方法を選択しましょう。
ユニットバスの交換について相談したいことがある場合は、ぜひ弊社をご利用ください。お客様にとって最適な方法を提案させていただきます。
Qユニットバス交換工事の最中に水道は使えますか?
A大丈夫です。ただし、浴室は工事終了まで使えません
Qユニットバス交換の作業中は、洗面所は使えますか?
Aはい。使えます。