ユニットバスの交換費用の相場は?交換方法や費用を抑える方法と共に解説

ユニットバスは定期的なリフォームが必要です。しかし、「交換費用に幅があって相場がわからない」と悩んでいる方もいるでしょう。ユニットバスは、ユニットバス同士の交換とユニットバス以外の浴槽からの交換では費用相場が異なります。今回は、ユニットバスの交換費用の相場や交換方法、安く交換を済ませる方法などをご紹介します。ユニットバスの交換を検討している方は参考にしてください。

ユニットバスの交換費用の相場はどのくらい?

はじめに、ユニットバスの交換にかかる費用の相場について解説します。
弊社では、LIXILキレイユ1216/タイルユニットバスEタイプのリフォーム費用は55.8万円(税込)です。商品代25.8万円に、工事費用が30万円となります。(23年6月時点)
ただし、交換費用は工事内容や交換する製品のグレードによっても変わるので、どうしても幅があります。希望する工事に近い費用の相場を参考にしてください。
※時期により上記の金額は変動いたします。

ユニットバスからユニットバスへの交換費用相場

ユニットバスとは、壁・天井・床・浴槽が一体化している浴室の総称です。交換する場合は浴槽や天井、壁など浴室丸ごと交換となるのが一般的です。ユニットバスはすでに工場で部品がすべて作られています。現場ではそれを組み立てれば工事完了です。そのため、ユニットバスからユニットバスへの交換が最も費用がかからず45万~100万円程度です。工期も4~5日と短期間なので、工賃も抑えられます。
ただし、浴槽を広くしたいなど構造を変える場合は、もう少し工期がかかり費用も高くなるでしょう。洗面所やトイレといった水まわりをまとめてリフォームすると、交換費用を安くしてくれる業者も多いです。

従来工法からユニットバスへの交換費用相場

従来工法とは、各家に合わせてオーダーメイドで作る浴室の総称です。1970年代までは浴槽といえば従来工法でした。従来工法からユニットバスへの交換は、一旦従来工法で作られた設備を全て壊して撤去し、ユニットバスが組立てられるようにしなければなりません。そのため、従来工法からユニットバスへの交換は、費用と工期が長めにかかります。費用は65万~120万円前後が相場です。ユニットバスからユニットバスへの交換に比べると資材の廃棄費用や撤去費用も割高になりがちです。工期は5日~7日程度かかるでしょう。

費用に影響する要素(広さ、グレード、メーカー)

ユニットバス交換費用は、浴室の広さ、ユニットバスのグレード、メーカーによって大きく異なります。広さについては、浴室が広いほど、使用する資材や工事が増えるため費用が高くなります。グレードについては、機能やデザインが充実しているほど、価格も高くなります。メーカーによっても価格設定が異なるため、複数のメーカーを比較検討することが大切です。

  • 広さ:1坪(約1.65㎡)のユニットバスと1.25坪(約2.05㎡)のユニットバスでは、費用が数万円から数十万円違うこともあります。
  • グレード:標準的なグレードから、高級感のあるグレードまで、幅広い選択肢があります。機能やデザインが充実しているほど、費用は高くなります。
  • メーカー:TOTO、LIXIL、Panasonicなど、各メーカーで価格設定が異なります。それぞれのメーカーの製品の特徴や価格帯を比較検討しましょう。

 マンションと戸建ての違い

マンションと戸建てでは、ユニットバス交換にかかる費用に違いがあります。マンションの場合、共用部分への影響や管理規約の制約によって、追加費用が発生する場合があります。また、戸建て住宅の場合は、自由に設計できる分、費用が高くなる可能性があります。それぞれの状況に合わせて、適切なプランを選択することが重要です。

費用内訳と詳細

ユニットバス交換の費用は、大きく分けて本体価格、工事費、解体費、そしてその他費用に分類されます。それぞれの内容を詳しく見ていきましょう。全体費用を把握し、予算計画を立てる上で重要な要素となります。

本体価格

ユニットバス本体の価格です。サイズは様々で、メーカーや機能、デザインによっても大きく変動します。シンプルなタイプから、高級感のある機能を備えたタイプまで幅広く選ぶことができます。価格帯は、数十万円から数百万円と、選択肢は豊富です。選ぶ際には、ご自身の予算やライフスタイルに最適なものを選ぶことが重要です。

工事費

ユニットバスの設置にかかる費用です。既存ユニットバスの解体、新ユニットバスの設置、そして仕上げ工事など、多くの作業が含まれます。工事費は、ユニットバスの種類や設置場所、作業の難易度によって変動します。マンションと戸建てでは、工事の難易度が異なるため、費用にも差が生じる場合があります。事前に業者に詳細な見積もりを取ることが重要です。

解体費

古いユニットバスを解体する費用です。ユニットバスの規模や築年数、廃材処理費用などによって費用は変動します。特に、配管の状況や壁、床の状態によっては、追加費用が発生する場合もあります。解体作業には専門の技術が必要となるため、信頼できる業者に依頼することが大切です。

その他費用

上記以外にも、諸経費やオプション費用などが発生することがあります。諸経費には、設計料や管理費などが含まれます。オプション費用は、浴室乾燥機や換気扇、照明器具などの追加費用です。これらの費用についても、事前に業者と確認し、予算に含めておくようにしましょう。追加費用が発生することで、予算を大幅にオーバーしてしまうケースもありますので、注意が必要です。

ユニットバス交換で費用が高額になる例

ユニットバス交換で費用が高額になる事例には、以下のようなものがあります。

  • ユニットバスのグレードを上げた
  • 浴室の広さを拡張、もしくは縮小した
  • 浴室の位置を変えた

従来工法からユニットバスへの交換であっても、浴室の位置や大きさを変えなければ100万円台前半で交換が可能です。しかし、浴室の広さを変える場合や浴室そのものの位置を変える場合、配管工事なども加わるので費用が200万円を超えるケースもあるでしょう。浴室の広さを変える工事は、介護リフォームなどによくあります。介助者と一緒に入浴したり介護用のイスや手すりを設置したりする必要があるためです。
なお、介護目的のためのリフォームは、条件に当てはまっていれば介護保険でリフォーム費用をまかなえるので、ケアマネージャーに相談してみましょう。

 ユニットバスの種類と選び方

ユニットバスは、浴槽、洗い場、壁、天井などを一体化したシステムバスです。種類や機能が豊富で、快適なバスルームを実現するために、最適なユニットバスを選ぶことが重要です。快適なバスタイムを送るために、ユニットバス選びのポイントを見ていきましょう。

システムバスの種類

ユニットバスには、大きく分けて以下の種類があります。

  • 標準タイプ:価格が手頃で、基本的な機能が備わっているタイプです。初めてユニットバスを選ぶ方にもおすすめです。
  • 高級タイプ:高機能・高品質で、デザイン性にも優れたタイプです。ゆったりとしたバスタイムを過ごしたい方におすすめです。
  • コンパクトタイプ:スペースが限られたマンションや、狭い浴室におすすめの省スペース設計です。
  • デザインタイプ:様々なデザインやカラーバリエーションが用意されているタイプです。個性を活かした浴室にしたい方におすすめです。

素材の違いと特徴

ユニットバスに使用される素材は、大きく分けて以下の種類があります。それぞれの素材の特徴を理解し、浴室環境や好みに合わせて選びましょう。

  • ホーロー:耐久性が高く、お手入れが簡単なのが特徴です。傷や汚れにも強く、長期間美しい状態を保てます。
  • 人工大理石:高級感があり、デザイン性の高いユニットバスに多く使用されています。保温性にも優れています。
  • FRP(繊維強化プラスチック):軽量で、コストパフォーマンスに優れているのが特徴です。様々なデザインに対応できます。

機能性の比較

ユニットバスを選ぶ際に重要なのが機能性です。ご自身のライフスタイルやニーズに合った機能を選ぶことが大切です。以下に代表的な機能を挙げます。

  • 浴室乾燥機:雨の日や花粉の季節でも、洗濯物を乾燥させることができます。浴室を暖めてから入浴することもできます。
  • 換気扇:浴室の湿気を効果的に排出します。カビや臭いの発生を防ぎ、清潔な浴室を保てます。
  • ミストサウナ:リラックス効果を高めるミストサウナ機能です。手軽にサウナ体験ができます。
  • 自動洗浄機能:浴槽のお手入れを簡単にします。汚れを自動で洗浄してくれるので、掃除の手間を省けます。

デザイン性の比較

ユニットバスは、様々なデザインやカラーバリエーションがあります。浴室全体をスタイリッシュに演出したい方、あるいはシンプルで落ち着いた雰囲気にしたい方など、好みやインテリアに合ったデザインを選ぶことが重要です。カタログやショールームで、実際に見て触れて比較検討することをおすすめします。

それぞれのユニットバスメーカーでは、多様なデザインと機能が用意されています。TOTO、LIXIL、Panasonicなど大手メーカーの製品を比較検討してみましょう。それぞれのメーカーの強みや特徴を理解することで、最適なユニットバス選びにつながります。

ユニットバス交換の費用を抑える方法を解説

ユニットバスは経年劣化していくため、どうしても交換は避けられません。「できる限り費用を抑えて交換したい」と考える方も多いでしょう。ここでは、ユニットバスの交換費用を抑えるポイントや方法を解説します。実践できそうなものは参考にしてください。

相見積もりを利用する

相見積もりとは、複数の業者に見積もりを依頼して内容を比較する作業です。リフォーム工事の業者選びは相見積もりが一般的であり、「ぜひ、相見積もりをご利用ください」と推奨している業者も多いので、遠慮なく見積もりを出してもらいましょう。相見積もりを利用すれば、リフォーム工事費用の地域相場がわかります。全国平均と比べて大きな差があることは少ないですが、若干割高、若干割安といった場合もあります。また、価格交渉の武器にも利用できます。このほか、見積もりには業者の特徴も出やすいです。内容がわかりやすく費用が明確な見積書を作成する業者は信用できます。一方で、内容が曖昧で費用の追加が前提の業者は、後から費用面でトラブルになるかもしれません。そのため、なるべく利用を控えたほうが良いでしょう。

機能をシンプルな商品・型落ち品を利用する

追い焚き機能やシャワー、浴室乾燥機といった基本的な機能だけのユニットバスは価格もお手頃です。ミスト機能やサウナ機能などは特に必要ない場合は、できるだけシンプルな機能だけの製品を選びましょう。また、ユニットバスは定期的に新製品が発売されます。同じ製品の旧型は「型落ち品」となって値段が下がるので、それを利用するのもいいでしょう。1~2世代前の製品なら、機能にそれほどの差はありません。ただし、いつでも型落ち品があるわけではないので、業者に「型落ち品が利用できるなら、利用したい」と伝えておくといいでしょう。価格にこだわるあまり、必要な機能をあきらめてしまうと不満が残る可能性があります。
また、値段が高い製品のほうが耐久度は高めです。家が建っている環境が原因でユニットバスの劣化が早い場合は、ある程度費用をかけたほうが長持ちするケースもあるでしょう。

ユニットバスのサイズを変えずに交換だけにする

ユニットバスのサイズを変えずに交換すれば、従来工法からユニットバスへの交換であっても余計な工事をしなくて済むので、工事費用を抑えられます。なお、従来工法からユニットバスへ変更する場合、浴室そのものの広さは変えなくても、浴槽の大きさを広げられます。浴室を広くする予算の余裕はないけど、浴槽だけでも広くしたい場合は、業者に相談してみるといいでしょう。また、親から受け継いだ空き家をリフォームして、都心から地方へ移り住む場合は、自治体や国から補助金が出る場合もあります。このほか、浴室の断熱性をあげたい場合は、エコリフォームとして補助金が出る自治体もあるでしょう。このように、自治体や国の補助金を利用すれば、予算の不足を補えるので業者にも相談してみてください。

実績が豊富なリフォーム専門会社に依頼する

ユニットバスの交換は、いろいろな業者が行なっています。できるだけ費用を抑えたい場合は、実績が豊富なリフォーム会社に相談してみましょう。リフォーム専門会社は、さまざまな実績がある分、イレギュラーな要求にも柔軟に対応してくれます。予算は厳しいけれど何とか対応して欲しい場合なども、まずは相談してみてください。型落ち品を使いたいといった要求にも応えてくれます。ただし、どのような要求も必ず通るとは限りません。予算に不足が出た場合は、リフォームローンを組むなども検討しましょう。

信頼できる業者選びのポイント

ユニットバス交換は高額な工事です。失敗しないためには、信頼できる業者を選ぶことが非常に重要です。安易な選択は、後々後悔する原因になりかねません。後悔しないためにも、業者選びは慎重に行いましょう。

業者の選び方

まず、いくつかの業者に見積もりを依頼し、比較検討することが大切です。インターネットで検索したり、知人からの紹介を受けるのも良いでしょう。複数の業者から見積もりを取ることで、価格やサービス内容の違いを把握し、最適な業者を選ぶことができます。

  • 複数の業者から見積もりを取る
  • 口コミや評判を調べる
  • 会社の規模や歴史を確認する
  • 資格や経験を確認する
  • アフターサービスの内容を確認する

見積もりの比較

見積もりを比較する際には、価格だけでなく、工事内容や保証期間なども含めて総合的に判断することが重要です。同じような価格でも、工事内容や使用される資材、保証期間などが異なる場合があります。それぞれの業者に見積もり内容について詳しく説明してもらい、不明な点は解消しておきましょう。

  • 価格の比較
  • 工事内容の比較
  • 保証期間の比較
  • 使用資材の比較
  • アフターサービスの比較

契約前に確認すべき事項

契約を結ぶ前に、工事内容や支払い方法、保証期間などをしっかりと確認しましょう。特に、工事のスケジュールや、万一のトラブル発生時の対応についても確認しておくことが重要です。不明な点があれば、遠慮なく業者に質問するようにしましょう。契約書の内容をよく理解した上で、署名・捺印しましょう。

  • 工事内容の確認
  • 支払い方法の確認
  • 保証期間の確認
  • 工事スケジュールの確認
  • トラブル時の対応の確認

アフターサービス

工事完了後も、何かトラブルが発生した場合に備えて、アフターサービスの内容を確認しておきましょう。保証期間や対応内容、連絡先などを明確に確認し、安心できる業者を選びましょう。万が一のトラブルにも迅速に対応してくれる業者を選ぶことが、快適なバスタイムを送る上で非常に重要です。

  • 保証期間
  • 連絡先
  • 対応内容

まとめ

今回は、ユニットバスの交換費用について解説しました。ユニットバスからユニットバスの交換は100万円以内で行えるケースが多いですが、従来工法からユニットバスへ交換すると、100万円を超える場合もあります。また、浴槽の大きさを変えたり位置を移動させたりすると、費用が余計にかかります。使える補助金なども入念に調べたうえで、ユニットバスの交換方法を選択しましょう。ユニットバスの交換について相談したいことがある場合は、ぜひ弊社をご利用ください。お客様にとって最適な方法を提案させていただきます。

 よくある質問

Qユニットバス交換工事の最中に水道は使えますか?
A大丈夫です。ただし、浴室は工事終了まで使えません

Qユニットバス交換の作業中は、洗面所は使えますか?
Aはい。使えます。

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