押入れをうまく活用できないかとお考えでしょうか。今回は押入れを部屋として利用するためのリフォームについてご説明します。リフォームアイデアやリフォームする際の注意点などが分かります。
押入れを部屋にする2大方法
押入れを部屋にする際に、大きく分けて2つのリフォーム方法があります。
中段を外す
1つ目は、押入れの真ん中にある中段を外す方法です。中段の端に上板と支えを被せている細い木材があります。そこを釘抜きのようなもので外していくと、上板が取れます。上板を外すとハシゴ状の支えが出てきます。大きな釘で取り付けられているので、バールのようなものを使わないと取り外しは困難です。
DIYで中段を外す人もいますが、必要な木材まで損傷することや壁を壊してしまうこともあります。きれいにリフォームするためにも、解体からリフォーム会社にご相談ください。
中段を外さない
中段を外さずにリフォームすることも可能です。しかし、危険性を少なくするために、中段の補強はしましょう。中段が支えられる重さに限界がありますし、老朽化して強度が弱っている場合もあります。クッション材や柔らかい素材を使うと、より安全にリフォーム後の部屋を使うことができるでしょう。
賃貸の人は原状回復に注意
賃貸物件の場合、退去するときに原状回復することが義務付けられています。知らずにリフォームをすると、退去時に多額の修繕費用を求められることがあります。リフォームすることが認められていないこともあるので、契約書の確認や家主・管理会社への相談はしてからリフォームを行ってください。
中段を外すリフォームアイデア
それではどんなリフォームアイデアがあるのでしょうか。まずは中段を外す場合のリフォームアイデアの例を2つあげます。
机と本棚を持ち込んで子ども部屋として
子供は体が小さいので、奥行きのない押入れの広さでも過ごすことが可能です。また、押入れのような狭い空間は秘密基地のような感じがして子どもは好みます。
子どものおもちゃや本などは多くなってしまい、生活スペースを占拠することがあります。押入れをリフォームして子ども部屋にすると、新しい収納スペースとなり、そのスペースで遊ぶことが増えて散乱することが減るでしょう。壁紙や建材のデザインを可愛らしいものにするとおしゃれになるうえ、子どもが喜んで利用します。
おしゃれなベッドスペースに
部屋にベッドを置くと生活空間が狭くなりますが、押入れは元々あるものなので生活空間を侵害することはありません。ご希望に合わせて照明の設置や新しい棚の設置をすると、就寝時間も楽しく過ごせます。日の出の明るさが気になるなら、ふすまだった部分にカーテンやブラインドを設置すると差し込む太陽光が軽減されます。
中段を外さないリフォームアイデア
次に中段を外さないリフォームアイデアを紹介します。
下段を子どものプレイスペースに
上段を収納スペースにして、下段を子どもが使うスペースにするリフォームです。特に小さな子どもには、押入れスペースは十分な広さです。上段にすると落下の危険性もあるため子どもの利用は不安ですが、下段の場合には落下の危険性はありません。
ただ、ある程度大きくなると上段に登ることや下段の天井に頭をぶつけてしまうことがあります。リフォーム時に上段に細かな収納棚をいくつも設置するような子どもが登れない仕様にすることや、下段の天井にクッション材を取り付けるなど工夫をしましょう。
中段を机として活用
中段は三方から支えられているので、しっかりとした作りになっています。一般の机より少し高い場合もあるので、椅子の高さで調整して快適に利用しましょう。勉強や仕事、化粧台としても利用できます。最近はリモートワークも増えてきたので、押入れをリフォームして仕事や勉強するのはおすすめです。
押入れをリフォームする際の注意点
押入れを既存の使い方とは違うものにリフォームするので、部屋にする際に注意点があります。
湿気対策を考えよう
押入れは空気の流れが悪いため、湿気がこもりやすいです。湿気がこもるとカビが生えることもあり、家族の健康被害につながります。調湿効果のある壁紙や床材などがありますので、リフォームの際には湿気対策も考えてリフォーム会社に相談しましょう。
下地の補強が必要になる場合がある
長年住まわれている家の場合、劣化していることがあります。また、特に中段を利用する場合は、耐久性が不十分なため板が重たさによって抜けてしまう心配もあります。
安全に利用するための、補強を行うことをおすすめします。どのような補強が必要なのかは用途によって変わります。リフォーム会社に相談してプランを一緒に考えましょう。
弊社ではご連絡いただくと、お住いに専門スタッフがお伺いします。お話を聞かせていただき、リフォームプランや見積もりを出します。見積もりまでは無料ですので、リフォームに関するご相談ならいつでもご連絡ください。