古民家リノベーションで独自性のある住まいに!費用を安く抑える方法とは?

古民家は、現代の家とは違う独特の雰囲気があったり、購入価格が抑えやすかったりすることから、田舎の移住を考えている人に人気の物件です。ただ、断熱性が低かったり、追加工事費用がかさんだりするデメリットもあるので、安易に古民家を選ぶと後悔するかもしれません。

そこでこの記事では、古民家のメリット・デメリットや、古民家リノベーションの費用相場を解説していきます。また、費用の抑え方や古民家リノベーションを成功させるコツも紹介しているので、納得いく古民家リノベーションをしたい人は、ぜひ参考にしてみてください。

古民家リノベーションの費用相場

古民家リノベーションの費用相場は、1,000万円~2,400万円程度です。現代の住宅と異なり、耐震補強工事や断熱対策が必要となることが多いため、費用も高額になりやすいです。また、もともとの家の状態や新しく設置する水回り設備のグレード、リフォーム業者などによって費用は大きく変動します。

古民家リノベーションの費用を安く抑えるには

古民家は、建物の購入費用は抑えやすいですが、リノベーション費用が高くなることがあります。減税制度や補助金制度などを活用すれば費用を抑えられるかもしれません。以下では、古民家リノベーションの費用を抑える方法を解説します。

リフォーム減税の活用

耐震・バリアフリー・省エネ・長期優良住宅化など、家の性能が向上するリフォームを行うと、所得税や固定資産税が減税される場合があります。適用要件が細かく定められているので、事前に確認しておきましょう。

各自治体の補助金制度を利用

家の性能向上に関するリフォームを行うと、補助金制度も活用できる場合があります。補助金制度には国が実施しているものと、自治体が実施しているものがあるので、それぞれ確認しておきましょう。2022年9月時点で利用可能な補助金制度は、以下の通りです。

実施元 補助金制度名 対象工事
住宅エコリフォーム推進事業 断熱/省エネ設備の導入など
こどもみらい住宅支援事業 断熱/耐震/バリアフリー/子育て対応など
次世代省エネ建材の実証支援事業 断熱
既存住宅における断熱リフォーム支援事業 断熱
自治体 介護保険法にもとづく住宅改修費の支給 バリアフリー
自治体独自の補助金制度 自治体により異なる

リフォームの規模や工事内容により補助対象とならないことがあります。事前に補助金制度の概要を確認し、リフォーム業者に相談してみるといいでしょう。また、補助金制度は年度によって実施していなかったり、予算に達し次第終了したりすることがあります。リフォームするタイミングで実施しているかを把握しておきましょう。

地元の業者に依頼する

全国展開しているような大手の業者ではなく、地元の工務店などに依頼すると費用が抑えやすい傾向があります。大手の業者は、宣伝費や下請け業者への人件費などがリフォーム費用に上乗せされているため、工事費用が高くなりがちです。一方、地元の工務店は宣伝にお金をかけない分、工事費用を安く設定している場合が多いです。ただ、地元の工務店は技術力を判断するのが難しいので、複数の工務店から見積もりをとり、費用と実績ともに納得できるところに依頼しましょう。

古民家リノベーションのメリット

古民家リノベーションは、いろいろなメリットがあります。古民家リノベーションのメリットを詳しく解説していきます。

日本家屋の良さを残せる

古民家リノベーションは、日本家屋の良さを残せます。梁や柱がむき出しになっていたり、広々とした吹き抜けがあったり、古民家には現代の住宅にはない日本家屋の魅力がつまっています。水回りは使い勝手のいいようにリフォームしつつ、日本家屋の良さも維持できるのが古民家リノベーションの大きなメリットでしょう。

材料の強度が高い

古民家の梁や柱で使用されることが多いヒノキやケヤキは、強度が高い木材です。強度が落ちるまでにかかる期間は、ヒノキが約1200年、ケヤキは約800年ともいわれており、なかなか劣化を感じさせません。入手が難しく現代の住宅ではあまり使用されないので、強度の高い木材が使われている家に住みたい人には古民家がおすすめです。

独自性のあるデザインが可能

古民家で使われている素材は、現在の住宅と異なり整形されていないものばかりです。そのため、柱や梁の形状がひとつひとつ異なるので、独自性のあるデザインが楽しめます。また、経年劣化による趣のある雰囲気が味わえるのも古民家の魅力のひとつです。

固定資産税を削減できる

古民家は、新築の住宅に比べて固定資産税が削減できる場合が多いです。というのも、築年数が長い住宅ほど固定資産税評価額が低くなるからです。そのため、リノベーションをして家の性能が上がっても固定資産税は上がりにくいとされています。固定資産税は毎年払わなければならない大きな出費なので、少しでも削減できるのはうれしいポイントでしょう。

古民家リノベーションのデメリット

古民家には古いからこその良さもありますが、やはりデメリットも存在します。古民家リノベーションのデメリットを解説していきます。

耐震性が不安な場合がある

古民家は新耐震基準が定められた1981年6月より前に建てられているので、耐震性が確保できてない可能性が高いです。リノベーションするときに耐震診断を行い、耐震性が劣っていた場合は補強工事をしなくてはいけません。

断熱性が低い

古民家は天井が高く風通しがいい構造になっているため、断熱性が低いのが難点です。夏は快適に過ごせますが、冬の寒さがつらく感じられる場合が多いです。断熱工事費や光熱費がかかるので、費用面でも大きなデメリットになるでしょう。

想像よりも費用がかかる可能性がある

古民家リノベーションは、想像よりも費用がかかる可能性があります。建物自体は比較的安価で購入できますが、家の状態によっては耐震補強工事や断熱工事など想定外の費用が必要になることがあります。工事中に床下や壁の内部にも劣化が見つかるとさらに大規模な工事が必要になるので、予定よりも高額な費用が必要となるかもしれません。

古民家リノベーション成功のコツ

古民家リノベーションは、現代の住宅のリフォームとは勝手が異なるので注意が必要です。古民家リノベーション成功のコツを解説していきます。

リノベーションしやすい物件を選ぶ

古民家リノベーションを成功させるときは、まずリノベーションしやすい物件を選ぶことが大切です。リノベーションしやすい物件の特徴は以下の通りです。

・土台が沈下していない

・柱や梁に大きな傷みがない

・雨漏りしていない

・好みの雰囲気である

家の構造部分に欠陥があると、大規模な工事が必要になり大変です。また、構造自体はしっかりしていても、デザインや間取りが気に入らないと結局大がかりなリノベーションが必要になり、時間と費用がかかってしまいます。構造がしっかりしていて、かつ好みの雰囲気に近い物件を選ぶとコストを抑えて満足のいく古民家リノベーションができるでしょう。

将来を考えバリアフリー工事も検討

古民家が建てられた時代にはバリアフリーの概念がなかったため、バリアフリーのことが考えられていない物件がほとんどです。玄関はもちろん、浴室や洗面所などにも段差がある物件が多いでしょう。リノベーション工事をするタイミングで気になる部分をバリアフリー化しておけば、将来も安心して暮らせます。後々「古民家に住むんじゃなかった…」とならないように、将来を見据えてバリアフリー工事も検討するのがおすすめです。

セキュリティ面を強化する

古民家は、現代の住宅と比べると防犯性が劣ります。玄関ドアが木製の引き戸だったり、入口が複数あったりするので、現代の頑丈で優れたロックがついたドアに慣れていると不安に感じるかもしれません。防犯性の高い玄関ドアに交換したり、センサーライトを設置したりして不審者が近づきにくいように対策しておきましょう。

古民家リノベーション実績がある業者に依頼する

リノベーションを依頼するときは、古民家のリノベーション実績がある業者に依頼しましょう。古民家の構造や素材は現代の住宅とは異なるため、不慣れな業者だとうまく対応できない可能性があります。古民家リノベーションに慣れている業者なら、こちらから依頼しなくても耐震性や断熱性はもちろん、シロアリや湿気対策など必要な工事を提案してくれます。快適な住まいをつくるために、古民家リノベーション実績がある業者を探してみてください。

古民家物件の探し方

古民家に住みたいと思いながらも、なかなか理想の物件が見つけられないとお悩みの人も多いのではないでしょうか。最後に、古民家物件の探し方を3つご紹介します。

ネットの不動産情報や移住情報サイトで探す

手軽に試せるのは、ネットの不動産情報や移住情報サイトで古民家を探す方法です。古民家が探せるサイトには、一般社団法人住まい教育推進協会が運営している「古民家住まいる」や各自治体が運営している空き家バンクなどがあります。自治体のホームページでも掲載している場合があるので、気になる地域の空き家情報を検索してみましょう。

希望するエリアの不動産会社で直接相談する

ネットで希望の物件が見つけられない場合は、希望するエリアの不動産会社に相談してみるのもひとつの手です。不動産会社は、ネットにすべての物件を掲載しているとは限りません。そのため、直接店舗に出向くとサイトには掲載していない物件情報を教えてくれることがあります。信頼できる不動産会社が見つかれば、条件を伝えて希望の物件を探してもらうのもいいでしょう。

希望のエリアを散策する

理想の古民家物件を見つけたいときは、希望のエリアを散策してみるのもおすすめです。散策中に空き家を見つけられたり、地域の人と交流すればいい物件を教えてもらえたりすることがあります。信頼できる人に譲りたいと考える持ち主も多いので、地域の人と交流して信頼関係を築いておくといいかもしれません。

古民家を安くリノベーションして有効活用しよう

この記事では、古民家リノベーションについて解説しました。古民家の特徴を理解したうえで、減税制度や補助金制度でコストを抑えつつ、満足のいく古民家リノベーションを行いたいですね。

弊社では、水回りや外装・内装などを中心に幅広いリフォームを行っております。20,000件以上の確かな実績があり、技術力と品質に自信がございます。古民家のリノベーションにも対応可能な場合がございますので、お気軽にご相談ください。

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